商館の片隅で・・・
のんきが最近元気のない理由は、体調が最近また優れないこともある し、壷修行と造船で気力が尽きてしまったところにあるのだが、もう一つは、商会の元気娘さんと鋳造大将の今月末の休会もあるのかもしれ ない。 「ぽつん」 この二人は、商会の誰もがわかってて、あえて言わないが、とにかく気配りとやさしさを持つ、とてもいいリアル夫婦プレーヤーだった。 「ピサの埠頭で」 のんきよりも、後にはじめたたのだが、連携プレーは抜群で、めきめきと腕をあげ、戦闘も生産もうまくこなし、それでいてチャットの言葉から伝わるやさしさと配慮、楽しさは、うちの商会のムードメーカー的な位置づけだったと思う。 のんきが、造船修行であえいでいた一番つらい造船14→15のころ、 はるばるとザンジバルまで応援にかけつけてくれたこと。 カメレオンの被り物を欲しがり、フレンドから借りてかぶったご満悦な姿。 戦闘で抜群の切れと操艦を見せる旦那と奥様にそっと特殊砲を差し入れる優しさ(おかげでのんきの船は燃えに燃えますた) 女性らしく様々なファッションを着こなし、元気一杯に走り回る明るい奥様。 のんきのいろんな相談事にも乗ってくれた優しさを持っていた。 コンピューターに強く、ちよっと飽きっぽいけど、芯の強い、奥様思いの旦那の鋳造大将。 いつも商会のイベントには名工を用意して回復とかに配慮し、大砲の準備もしてくれた。 「カリブの壷で」 昨夜も商会のみんなが誰もあえて口には出さないけれど、その二人の存在がとても大きく、二人を愛していたことはわかっている。 うちの会長は、今月末ということは今週末にお別れに来るかもしれないと言って送別会をやると、とても張り切っている。 主役は、来れるかどうかわからないと言っていたのだけど。 せめてもの救いは、商会に生物学者のお兄様が残っているので、彼を 窓口にしてどうしても伝えたいことは伝えることができるだろう。 そして、彼らは「引退」とは言っていない、しばらく離れると言った。 彼らには夫妻の夢と希望と、様々な困難に立ち向かう必要があり、 大航海は余暇であるから、それはそれで仕方のないことであるのも みんなわかっている。 だから、みんなさよならは言わず、またも落ち着いたら戻っておい でと席は開けてあるのだ。 商会の在籍保存期間は、三ヶ月は確かあったはず。 彼らには感謝してもしきれない思いがのんきにはあり、このゲームで知り合ったプレーヤーの中で、おそらく筆頭に入るほど世話になり思い出深いプレーヤーであった。 彼らとは、直接は会った事はないが、その幸せを心より願わずにはいられない。 「そんな事を考えつつ造船所で・・」 フルアヘッド(全速前進)していく彼らの大いなる前途に、平穏と 幸せ、そして、マゼランのように大海原に乗り出す夫婦の船団に、素晴らしい未来がありますようにと心の底から願わずにはいられない。 それでも、のんきは、造船が終わって、一人ぽつんと商館に戻って くると、つい商館の片隅に目をやってしまう。 元気娘さんが商会のみんなにからかわれると、逃げ込んでいた商館の樽の隅だ。 そこに彼女がまだいるのではないかと、つい・・つい・・目をやってしまうのだ・・・。 「今はただ風が吹いているだけ・・・」 スポンサーサイト
テーマ=大航海時代Online - ジャンル=オンラインゲーム |
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