のんきな大航海☆逆風帆走すくらっぷぶっく
KOEI 大航海時代Online、NOTOS イングランド所属 ☆☆☆「のんきなわいど」の、のんきすぎるLOGBOOK です。 



Top | RSS | Admin
スポンサーサイト | スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



【--/--/-- --:--】   | この記事のURL | Admin↑ | Top↑






蒼き波濤の向こうから | 映像と音楽の旅
蒼き波濤の向こうから

 のんきは船が大好きだ。それでこのゲームをやっている。
ちと、話題はここ2-3日ゲームから離れるがご容赦して聞いて
いただきたい。

 ニューシネマパラダイスをみて、今度は「男達の大和」を見に行こう
と思っているが、映画になるほど有名な大和の戦死者は約3000名近い無念の死が、記録されて、今後の世代に語り継がれていくことは意義が
あることだと思う。

 しかし、のんきは、この映画の予告編を見ると、同じ海に消えた忘れ去られ行く人たちのことを知った日の衝撃を思い起こしたくなる。
 
 男達の大和で、「1機の飛行機の護衛もなく、この作戦が成功すると
思うか」という台詞が予告編であったが、まだ大和には駆逐艦 軽巡洋艦が輪形陣を組んで、沖縄へ向かった。

 しかも彼らは軍人であったわけであり、その記憶は誰でも大和と
いう余りに有名な大和という船の名前と共に、記憶されている。

 しかし、同じころ、同じ海で、護衛どころか、全く丸裸のまま、
苦闘の中、名も無く波間に消えていった9万人の海の男達がいることを、ご存知だろうか・・・

 神奈川県 観音崎という風光明媚で、今は家族連れやカップルで
賑わう東京湾の入り口の岬がある。



「観音崎灯台より 浦賀水道を望む」

 岬の灯台に立つと、東京湾の交通を監視コントロールする
海上交通安全センターの目の前の浦賀水道航路を大型の貨物船が
ひっきりなしに、一列に整列して往来していくのがわかる。

 色とりどりの塗装を施した多種多様な船が彩りを競い、白いベールを引いて走る、夜になると宝石箱をちりばめたように赤や緑の航海灯を
つけて、24時間途絶えることなく船が走っていく。

鴎が鮮やかに白い舞を踊り、森の緑とやさしい波が、太平洋の
彼方への海路をいざなう日本の海の玄関である。

 ここの海はどこまでも蒼くそして、海風はとても静かな平和な時を
運んでくる。

 豊かな日本を支える大動脈が、今もここに確かに存在していることを
実感させられる場所だ。 

 だが、そんな美しい岬のその麓に、9万人もの名も無き船乗り達を慰霊する碑がある。

「戦没船員の碑」・・・



「戦没船員の碑」


 そこには、こう書かれている。

「安らかにねむれ わが友よ 波静かなれ とこしえに」 

 戦没船員・・彼らは、軍人ではない。
 
 先の大戦で、餓え苦しむ日本の家族達のために、1滴の油、1粒の米、1粒の物資を運ぶため、14歳から70近い無数の船員達・・・
まともな護衛も、まともな戦略もないまま、無防備に攻撃にさらされ、海に消えていった商船、漁船の船員を慰霊している場所なのだ。




 漁船や機帆船を除く商船だけでも802万トン 約3000隻

 彼らは徴用され、輸送船として、無防備のまま送り出され、
 ほとんどなすすべも無く、瞬時に消えていった。



 
 さらに、数人乗りの小型漁船や機帆船も哨戒船や、商船の激減
とともに、輸送船として徴用され、まさしく、一瞬で太平洋の藻屑
となっていった。



「太平洋航路の女王 龍田丸」16,975総トン
戦前の最大級の豪華客船。
1943年2月8日御蔵島近海で沈没。1500名 全員が帰らず。
 

 そして、その商船と共に、1発の弾を敵に撃つことなく、波間に
消えていった輸送中の軍人は30万を超えるといわれている。




 当時の政府の喪失見積もりは、もともと60万トン程度しか
見ていなかったといわれている。
 
 つまり、大和はじめ軍艦のことは考えても、商船のことは少しも
頭になかったと言っても過言ではない。

 これは、その時だけの異常な判断だったのか。

 しかし、それは、例えば箱物を造る時は大騒ぎするが、その
維持コストと労力を軽くみたり、攻撃や一時的な成績を重視し
防御や管理を軽視する日本人の気質などにその底辺は残って
いる気がする。
 
 大和は、確かに戦艦としては、超一級の戦艦だったが、所詮は
一品物であった。

 しかし、当時の日本には、そのような大型船が接岸できる岸壁さえ
ほとんどなく、輸送船は打ち捨てられ、超戦艦はほとんど動くことも
ままならなかった。
 
 そういう、経済と戦略の底の浅さが全てに波及していく。

 こういう戦訓を読むと、実は、一部のエリートや先端技術だけでは
軍事でも経済でも、絶対に勝てない事がよくわかる。
 
 最近 はやりの「勝ち組負け組」という薄い二極化した流れでは、
結局 勝ち組も勝てないことを歴史は物語っている。

「海上護衛戦」 学研M文庫 朝日ソノラマ文庫大井 篤 (著)
   
「太平洋戦争 日本の敗因〈1〉日米開戦 勝算なし」
 NHK研究班 角川書店 

 これは名著だと思う。機会があって、読むことがあれば一度
見ていただけると、そこに無数の海の男達の無念の涙と、
それを無謀に使いつぶした軍人と官僚の横暴に目を覆いたくなる。

 今も、9万人の報われること無く群青の海に消えた名も無き勇士の
ことは、映画になることもない。

 大航海時代というゲームでも、たまにPKが封鎖戦や通商破壊を
行うが、そもそも軍艦というものは、商船と民間保護のために
あったはずなのだが。
 
 そして、戦いの死命を決したのは、大和の沈没ではなく、
商船の喪失だったのである。
 
 観音崎に立つと、映画にならない名も無き忘れ去られた
勇者の無念が、海風にのって聞こえてきそうな気がする。



・・・「敵に会っても、そのなすがままに死なねばならない
ことは、軍人以上の精神力を必要とした」・・・
(日本郵船戦時戦史より)・・


 
スポンサーサイト

テーマ=大航海時代Online - ジャンル=オンラインゲーム




【2005/12/28 01:29】   トラックバック(0) | コメント(6) | この記事のURL | Admin↑ | Top↑






<<造船ホリデー | Top | ニューシネマ・パラダイス>>
コメント
いつの世も軍隊は「防衛・自衛」を旗印に立ち上がり
いつの間にか肥大化していくそれを止める事をせず
取り返しのつかない状態になってやっと気付く・・・。
すっと人類が繰り返して来た事ですね。(ハァ
【2005/12/27 19:03】 URL | メグ=フローズン [ 編集] | top↑

============================================================

防衛が旗印ならまだいいのですが、一切 防衛の考慮さえもされなかった無念の船乗りのお話でした。
 
 
【2005/12/28 00:41】 URL | のんき [ 編集] | top↑

============================================================

 記事読ませていただきました。
太平洋戦争中の輸送船、民間船の悲哀は「対馬丸事件」や、浅田次郎の著作「シェラザード」などでも、現代に語られていますよね。
 今年は、なにやら、大和ブームのようですが、過去の過ちを美談などに、すり返られていく所から平和の轍からずれて来てしまっているのではないかな?と、思えて仕方ありません。

 また、よらせて頂きますのでよろしくお願いします^^
リンクさせていただきますね^^
【2005/12/28 19:11】 URL | アンナ [ 編集] | top↑

============================================================

アンナさん。いらっしゃいませ。
時々 横道にそれるのんきな
ブログですか、よろしくです。

 こちらもリンクさせていただきますね。
【2005/12/28 23:02】 URL | のんき [ 編集] | top↑

============================================================

「蒼き波濤の向こうから」を拝見しました。たまたま私の同僚がここの奉納名簿に載っていることを過年確認して毎年例祭に参じましたが、高齢化のため欠席を余儀なくしています。
委細は下記サイトをご参照願います。
http://bbs2.sekkaku.net/bbs/kaneojp.html 「336」

【2012/03/12 19:42】 URL | きくち [ 編集] | top↑

============================================================

きくち様
 はじめまして。その時期になりますと、もう日本海といえども安全で無くなっていましたものね。
 だんだん、この時代の事も忘れられていくような気がします。
【2012/03/15 19:52】 URL | のんき [ 編集] | top↑

============================================================

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://nonkinawide.blog21.fc2.com/tb.php/122-6ea059b2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| Top |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。