のんきの夜の散歩コースの中に、昼なお、うす暗い、電灯も、旧式のボヤーとした街灯が1本しかない、狭い坂道がある。
のんきは、通称「狸坂」と呼んでいる。 というか、地元でもそう呼んでいるからだ。 車1台が、やっと通れるくらいの簡易舗装の、まあまあ急な坂道だ。 周りは、うっそうとした雑木林と竹林に囲まれ、頭の上まで枝が延び、人家もなく、トンネルのようになっていて、少し、一人歩きは、昼間でも、気味が悪いところだ。 それを通り抜けて下ると、線路があり、田んぼが広がる、山間の谷間にでる。 まさしく、「たぬきのあな」みたいな感じ? まあ、「たぬきの巣穴」自体は、見た事ないけど・・・。 それでも、前お世話になった、日本の西の港町の坂道に比べれば、斜度は、大した事はないが、その「たぬきざか」から、さらに高台の「知られざる葡萄園」への道が分岐していたりする。 しかし・・・昨夜、散歩をしていたら・・ 横の雑木林から、「がさがさがさっ」と音がする。 「どきっっっっ!!」として、振り向くと・・。 しかも、1匹ではない。 何か、目が光る物が、複数いる・・。 しばらく、お互いに、様子をうかがっていた。 向こうも、夜の食事に、一家で、お出かけのようだった。 なんか、気まずいな・・お互い、ありゃー、あっちゃたねー。みたいな。 まあ、よくは見えないが、本当に、「狸」のようだ。しかも子連れのようだ。 うん。ここの狸のご一家さんだ。 ここ・・本当に、地元の名前どおり、「狸坂」だったんだ・・・。 と、思ったら、猛ダッシュで、再び、 「がさがさがさっっっっ」と、一家で、藪に消えていった。 私も驚いたけど、驚かしてごめんね。こんな時間に、こんなおっさんがいるとは思わなかっただろうな。むこうも。 あー、もー、そりゃ、でも、びっくりしたよぉ。 それでも、「狸坂」の、「狸」の「ぬし」に会えたので、心の中で、挨拶しておいた。 「今後もよろしく。でも、闇の中から、突然、おどろかさないでね。気弱な弱虫なもんで・・・」 いろいろな生き物が、たくさんいるものである。 遠くの水田では、カエルの大合唱がかすかに聞こえるのである。 そちらに向けて、「たぬきざかの自然のトンネル」を抜けて、トボトボ歩いていったのでありました。 ![]() |
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