続いて、のんきの番である。
雨はますます強くなり、風はますます強くなる。同期生の運転の後なので、窓もミラーも後方窓もほとんど雨滴がつき、曇りはじめていた。これはなんとかしたい。 まず、ポケットから用意してきたタオルを持ちだし、後方教習車の接近有無注意しながら、前部の左右サイドミラー、アンドミラー、検定員席、運転席横窓、前部大窓のコーナー、ピラー付近の、ワイパーのふき取れないところ、11メートル後ろの窓、中央ドアと、その前の左側窓(目標物あわせに必要だから)を、背を伸ばしながら、濡れつつ、拭き取る。この辺りは、重要な確認に必要な場所で、少しでも視界を確保したい。濡れてでも、少しでも、きれいに拭きとりたい・・もちろん、完全に拭き取れるかというとそれは無理なんだけど・・。筋状に雨滴の跡は残る。 そうしている間、A検定員と、先程、失敗して意気消沈の同期生が後部座席に乗り、中央ドアは閉鎖され、のんきは外である。 教官席側から、窓を開けて、「A検定員」が、「はじめていいよ。」と言った。 まず、深呼吸・・・しかし、寒さは強くなってきている。この島にしては、もう珍しい気温となっている。しかし、エンジンとクラッチは、同期生が一度回しているいるので、暖まっているはずだ。 続いて、「車体外部全周」と「車体下部」の全てを指差し確認して「問題なし」と口に出しながら、雨に濡れながら、走って、かがんで見ながら、「確認」してまわる。 そして、後方と前方をを指差し確認して、「前後方よし」と申告して、中央ドア後ろの「ポチ」扉を開けて、「ポチ」ボタンを引く。すると「ぶしゅ」と音がして、手で、中央折り戸が押せるようになる。 そして、車内に入り、「ステップ」部にある、非常ドアコックの蓋を開け、中の赤いボタンを押す。 「ぷしゅ」と音がして、ドアが押されてしまる。「ドア閉鎖よし」と口頭申告。 続いて、運転席に向かう途中の、うつむいている同期生の証人の腰まわりを見て、「証人シートベルト装着よし」と口頭で申告、続いて、教官席に座っている「検定員」を見て、シートベルトをしているのを確認して、「助手席シートベルトよし」と申告。 運転席に座り、エアブレーキ、クラッチ、アクセルを両足でそれぞれ踏み込み、十分にゆったりと踏み込める位置とハンドルとお腹の間隔が、拳1つと手のひら一つ程度開いていて、ハンドルの上部を握っても上体があまり前かがみにならない事とハンドルをゆったりと握れる事を確認しつつ、シート位置とハンドルのチルド角度の調整をし、ハンドルチルドレバーを調整して緩めたら確実に戻す。 続いて、必ず「中腰姿勢だけど立ち上がって」ルームミラーの位置と向きの調整を「手でさわって」行なう。 そして、シートに座って、ルームミラーを通して、余り頭と顎を上下させず、視線移動で、後方窓を十分に捉え、後方座席内を見れるかを確認して、不十分なら何度か立ち上がって調整する。 そして、もう一度、各ミラーの位置や向き、見え方、曇り具合を確認して、シートベルトを装着する。 「シートベルト装着よし」 そして、「パーキングブレーキ」レバーを手で触り、確実にそれがかかっているかを確認する。 また、ギアが「バック」に入っているかを確認したのだが・・・あれ?「ギア」??ニュートラルのままである。同期生が停止位置にしていなかったのだ。 「ギアが停止措置の指定の位置に入っていませんので、バックに入れます。」と口頭申告して、クラッチを踏んで、バックに入れる。 そして、左サイドミラー、アンダーミラー、ルームミラー、右サイドミラーを、指差し確認し、口頭で全て、「よし」と申告していく。乗降口が完全にしまっているのを振り返り目視確認する。 そして、エアフットブレーキを確実に踏み込み「安全措置」よし。と「申告」する。 「A検定員」が「エンジン始動してください」と言ったので、もう一度、「パーキングブレーキ」が「確実」にかかっている事をレバーを手で触った後、エアフットブレーキを深く踏み込んだまま、クラッチをふんで、ギアをニュートラルにして、メインスイッチを回しながら引いて、カチッと音がして、バネマークが消えた事を確認して、エンジンキーを始動位置に回し、エンジンがかかった事を確認する。 雨はますます強くなってきたので、ワイパーを作動させ、路上に出る時は必ず点灯する、スモールライトつまり、車幅灯を点灯する。 回り始めた各メーターや警報ランプに異常がない事ををみて、特にエアブレーキの空気圧計を確認し、十分な空気圧がある事を指で確認し、よしと口頭申告する。 「エンジン始動よし。発進準備してよろしいでしょうか。」と聞くと、「発進準備してください。」とA検定員がいうので、クラッチ踏み込み、エアフットブレーキを踏んだまま、発進ギアである「セカンド」にギアを「確実」に入れる。 間違っても、バックや他のギアにいれていないか、音と目でレバー位置を見て、確認する。 そして、エアフットブレーキは右足でしっかり踏んだまま、「パーキングブレーキのわっか」を下げつつ、パーキングブレーキを下げて「解除」する。 その後、右合図を確実に出して、カチカチ音を確認、まず・・・必ず「左後方」を振り返って「乗降口目視確認」を、「確実に目視確認」、続いて左サイドミラーと左検定席窓から、「走りこみ乗客確認」をするため、頭を左横に向けて、両方を目視確認、続いて、右サイドミラーと右運転席側窓で、確実に目視と右と右後方を振り返り、後続車や、「どながい車体」の「真横に教習バイクや進行してくる教習車、停車車両」などがいないか、追い越そうとしている教習車などがいないかを確認。 そして、「重要なお約束」の「ルームミラー」をしっかり視線を走らせ注視、「乗客・・この場合は証人の状態」の「動静(着座しているか)」を「確認」して、今度は、前方方向を見て、何か障害物や、前方死角の下部を、アンダーミラーで視線を向けて、確認する。 これらの全てに問題なければ、「発車準備よし」と申告する。問題なければ、「発進してください」とA検定員が言うので、「発車いたします」と口頭申告。 もう一度、その間に周囲の状況は変化している可能性があるので、軽く左右サイドミラーと左右真横をみつつ、発車に、他の教習車の進行などで問題ないかを確認して、最後に、ルームミラーを見て、乗客確認と後方確認をして、ゆるやかにハンドルを、右にきりつつ、アクセルを緩やかに踏み込み、クラッチを半クラッチをゆるやかに衝撃がないように繋いで、発進していく。 行先方向にあたる、前方、右後方、右サイドミラーを、視界不良の中、この時が緊張する時で、十分注意しておくが、あわせて・・・左サイドミラーを見て、左オーバーハングの振り出しを確認し、発着所との距離が左側の車体側面後部が十分離れたのを確認して、アクセルを踏み、クラッチを踏み込んで、ギアをアクセルを緩やかに踏み込みながら、三速に衝撃なくすぐに投入し、外周車線に入るため、ハンドルを右に少しだけ足す。 そして、外周カーブまでに、車体の直進状況を両サイドミラーで確認して均等の角度で台形状に車体と両方の線、左側線と中央線が均等の斜め角度と幅になるよう、ゆるやかにハンドルをもどし、ただしく直進状態して、一つ目の外周カーブでは両サイドミラーをちらちらみながら、アクセル弱めに維持、右カーブなので左前輪位置と右後輪位置を注視して、遅くゆるやかに、ハンドルを右に少しきって、また直進で、ハンドルを左にゆっくりと遅めに戻して、直進状態を両サイドミラーで再び確認して、加速ギアを四速にいれて加速操作していく。雨はますます強く、ワイパーの動作音とエンジン音、タイヤの水切り音が響く・・・。 そして、外周一周後、発着所のかなり手前の直進状態に入ってからまず、「ルームミラー」で乗客確認、エンジンブレーキ、つづいてエアブレーキを弱く、じっくりと長めに、少しブレーキランプを点滅させるように、じわーと踏み込んでいき、減速しつつ、鋭角路に入る準備をする。 鋭角路の30メートル手前+3秒前には右合図、右サイドミラー、右後方目視、ルームミラーそして、鋭角路の手前には、こちらが優先道路とはいえ、見えにくいT字の一番交差点があるので、その手前では「徐行速度」に落としておき、3速に確実に減速チェンジ、右交差点確認。本来ならば、右折なので、もう中央線によっているのだが、鋭角路侵入の場合は、寄らなくていい事になっているので、ほぼ直進状態である。この直進状態で減速を十分に終らせておく。特に雨天だブレーキの効きは悪いので、いつもより早めの十分な距離が必要になる。右合図継続。 一番交差点を過ぎると、ごく緩い右カーブの辺りに、「手前60度鋭角」の入り口がある。 ここでは、もう徐行速度になっている。そして、だいたいのんきは、鋭角路入り口の内側縁石に近いあたりの、中央線破線の終るあたりで、再度、前方対向車なしを確認し、右後方目視、右サイドミラー、ルームミラーを見て、鋭角路の入り口の交差点の右目視確認をして、ようやく、おそめに、ハンドルを右に二回転だけする。 アクセルをごくごくゆるやかに維持。ブレーキしながら曲がると、かえって車体が安定しない。 そして、あわせて、左サイドミラーで左オーバーハングを確認し、鋭角路に入る。 「始動と発進」の採点範囲の次は、「ここから」が卒業検定の採点範囲である。 どちらかというと左前部の教官席側は内部縁石の外に飛び出す感じになるが、それでも前輪は1メートルにあるので、左前輪は内部縁石には当たらない。まだ、左サイドミラーと内部縁石は見えない。 前部車体左側の下にもぐりこんでいるのだ。 右サイドミラーで右後輪と外部縁石の位置を確認しつつ、確実にかわせるように、ゆっくりとした速度で侵入していく。対向直進教習車はいない事は確認してあるので、ゆっくりの徐行速度でも、直進車妨害はとられない。 ここは、とにかく慌てず速度を出さないで、ゆるやかにアクセルを維持し、右後輪が右外部縁石を確実にかわすのが見えた頃、ようやく、左サイドミラーで、左前輪が、内部縁石入り口から、50cmくらいの位置を通っていくのが見える。 そして、ゆるやかにハンドルを戻して微速前進、両サイドミラーで直進状にするとともに、右外部縁石から約30cmの位置で、車体を完全に直進になった事と、車体と右側外部縁石が平行になった事を、両サイドミラーで確認し、前輪タイヤがまっすぐ向いている事も、確実に確認する。 さらに微速前進続行、速度は、半クラッチと併用の微速を維持して、鋭角路の奥の奥まで行くと、鋭角奥の外部縁石がついに、運転席から全く見えなくなる。ここまで、ひたすら微速直進で我慢である。 遅すぎるんじゃないか・・・というくらいまで直進する。 そして、おもむろに、微速のまま、左にハンドルを2回切って、微速前進、するとまもなくもう、運転席と教官席部分は、完全に外部縁石を越えて、芝生の上となる。それでもやや前進。 常に、左サイドミラーで、左後輪の動きと鋭角角との距離を注視しつつ、外部縁石と車体の向きが直角、またはやや左になる所で、ハンドルを「確実」に「直進」に戻す。これは、雨で見えにくくなっているが、「両サイドミラー」で「左後輪」をみつつ、確実に確認して、タイヤが直進になっている事を見て確認する。この時は、もう、鋭角路の外部縁石は自分の足の下あたりにある感じだ。 まもなくすぐに、両サイドミラーに外部縁石が見え、直進となった両前輪と接近しくる。後30cmくらい。そこまで来たら、ルームミラーに視線を必ず向けて、「乗客確認」した後、「停車します。」といい、クラッチを踏み込み、エアブレーキを、ゆるやかに、がっくんせずに、だが、最後は「確実」に踏み込む。続いて、ギアを確実にバックにいれる。エアブレーキは踏み込んだまま。 「後退警報音」と検定員席にランプがつく。それを確認。そして、左後方、左サイドミラー、ルームミラー、右サイドミラー、右後方の後退5点目視確認して、そして、ルームミラーで乗客確認を必ずして、「後退しまーす」と申告。右にハンドルを二回転切って、後退する。 ゆるやかに半クラッチからアクセルをつなぎ、微速後進。右サイドミラーで、右後輪前にある右車体側灯と外部縁石が、重なる寸前に、ハンドルを確実に直進に戻す。両サイドミラーでも前輪の直進状況をみて、ルームミラーに視線を必ず向けて、「乗客確認」した後、「停車します。」といい、クラッチを踏み込み、エアブレーキを、ゆるやかに、がっくんせずに、だが、またまた、最後は「確実」に踏み込む。 雨で見えにくいが、目をこらして見る。下がりすぎては絶対にいけない。 今度は、発進ギアである「セカンド」に「確実に」入れる。不安なら、確実に入れなおす。目でも見る。停止中なので余所見にはならない。そして、左後方、左サイドミラー、ルームミラー、右サイドミラー、右後方の発進5点目視確認して、そして、ルームミラーで乗客確認を必ずして、「前進しまーす」と申告。ゆるやかに半クラッチからアクセルをつなぎ、微速前進。今度は左に一回転くらいハンドルを切る。絶対に切り込みすぎてはいけない。半回転くらいでもいいくらいだ。左サイドミラーで見ると、左後輪が一番、内部鋭角コーナーに近付いていくのが見える。それを交わすまでは切り込みすぎると当たる。ここは我慢だ。 自分の運転席半分は完全に芝生の上に飛び出してから、右サイドミラーでは、ようやく、右前輪と外部縁石がどんどん接近してくるのが見えてくる。もう、このままの回転半径では右前輪が、外部縁石とあと30cmくらいであたりそうだなあ。という辺りで、ハンドルを直進に戻す。両サイドミラーでも前輪の直進状況をみて、ルームミラーに視線を必ず向けて、「乗客確認」した後、「停車します。」といい、クラッチを踏み込み、エアブレーキを、ゆるやかに、がっくんせずに、だが、またまたまた、最後は「確実」に踏み込む。 またまたまた、ギアを確実にバックにいれる。エアブレーキは踏み込んだまま。 「後退警報音」と検定員席にランプがつく。それを確認。そして、左後方、左サイドミラー、ルームミラー、右サイドミラー、右後方の後退5点目視確認して、そして、ルームミラーで乗客確認を必ずして、「後退しまーす」と申告。 今度は直進のまま後退である。切り込んではいけない。アンダーミラーで前部ステップ板、車体中央の窓の中心線付近が、外部縁石と重なるのを確認すると、もう即、ルームミラーに視線を必ず向けて、「乗客確認」した後、「停車します。」といい、クラッチを踏み込み、エアブレーキを、ゆるやかに、がっくんせずに、だが、またまたまたまた、最後は「確実」に踏み込む。ほとんど下がっていない気がするが、この時も、下がりすぎは厳禁なのだ。左後輪は「確実」に鋭角コーナーに近付いていっているのだから。 二回目の切り返しをこれで「使い切る」事になる。のんきは1回切り返し通過は、まずやらない。それは・・運転がへたっぴで、自信がないからだ。 そして、またまたまたまたまた、発進ギアである「セカンド」に「確実に」入れる。目視でギア確認もする。停止中なので余所見にはならない。 そして、左後方、左サイドミラー、ルームミラー、右サイドミラー、右後方の発進5点目視確認して、そして、ルームミラーで乗客確認を必ずまたまたまして、「前進しまーす」と申告。 ゆるやかに半クラッチからアクセルをつなぎ、微速前進。 右サイドミラーで右前輪の位置と、左後輪とコーナーの位置関係を把握しながら、左に少しだけハンドルをきり、右前輪が外部縁石と30cmくらいを通過して離れ始めたら、ハンドルをどんどん戻して直進にしていく。そして左後輪が内側コーナーから離れていくのを雨で見えにくい左サイドミラーで確実に目をこらしてみる。 そして・・・・一回目の検定でやっているから、知っていて、右出なのだけど、検定員に右出ですね。と聞いて、「そうだよぉ。右だぁ」となまった声でいわれる。 なので、内側縁石30cmの位置に車体を両サイドミラーで直進状態を確認して、直進状態につけて、右合図を確実に出して、右サイドミラー、右目視、ルームミラーでみて、前方左右交差点確認して、優先道路教習車がいないのを見て、しばらく前進、少し加速してクラッチ踏み込み三速へ、外周道路の左車線に入ったなというあたりで、ハンドルを右に二回転ゆっくりきり、左サイドミラーで左オーバーハングを見て、右後輪が確実に外部縁石を交わしたのを見て、外周で車体を両サイドミラーでみて直進状態と車線にきっちりと納めて、加速していく。 出終わると、「A検定員」が何か初めてチェックした。これで、なんとか「鋭角」はぶつける事なくでれた。次は「魔の方向変換」である。雨はますます激しくなってきた・・・。 ![]() |
|
|
|
| Top |
|




